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1400万アイテムを超える巨大ECサイトを支えるサイト内検索

1400万アイテムを超える巨大ECサイトを支えるサイト内検索

サイト名 | 駿河屋.JP
URL   | https://www.suruga-ya.jp/

インターネット黎明期の1998年からネット通販事業「駿河屋」を展開、ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュアなどの豊富な品揃えを誇る株式会社エーツー。売上規模は同じ中古メディアEC業界2位企業の倍以上と群を抜いており、首都圏における複数出店も相まって、ますます知名度は高まりつつある。

ナビプラスでは、株式会社エーツーが運営するネット通販サイト「駿河屋.JP」に、2017年10月から「NaviPlusサーチ」を提供している。「顧客最優先主義」を掲げる同社が商品の品揃えを拡充し続ける中で、顕在化したサイト内検索の課題をいかにして解決したのか。同社Technical AdviserのNguyen氏に、NaviPlusサーチ導入に至るまでのいきさつと選定のポイント、ナビプラスへの今後の期待などについてお話を伺った。

Google Commerce Search導入による成果と想定外

Nguyen:ネット通販事業を始めた頃はゲームしか扱っておらず商品数も多くなかったので、自社開発の単純なプログラムをサイト内検索として利用していました。商品の品揃えが徐々に増えてくる中で、データベースの導入や形態素解析、n-gramなどの活用を進め自社でチューニングを行っていました。しかし、どうしても検索結果にゴミが混入してしまう問題は払拭できずにいました。

――そんな中、Google Commerce Search(以下、GCS)の提案を受け、半年を超える慎重な検討の結果、GCSの導入を決めたという。

Nguyen:GCSの費用は高かったですが、今まで自社で試行錯誤しながらも解決出来なかったいくつかの問題を解決してくれました。辞書機能や形態素解析の精度、メーカー名を自動グルーピングする機能などは非常に優れていました。特定キーワードの検索結果のチューニングができないケースや、サービスが突然止まることも何度かありましたが、GCSのサービスに対しては概ね満足していました。しかし、導入3ヶ月経過して突然、Googleから1年後(2014年3月)の事業終了の通知があり、改めてサイト内検索を切り替えざるをえなくなりました。

サイトの成長に追いつかないサイト内検索の試行錯誤

――同社がGCSの切り替え先に選んだのは、社長自らがリードエンジニアとしてサービスを開発する企業(A社)だった。

Nguyen:カスタマイズ性を売りにしたベンダーも候補として挙がりましたが、当時は実装までのスピードを最優先に考えていたので、小回りが効くA社にしました。リードエンジニアである社長と直接やりとりできるだけあって、導入前後のサポートのレスポンスは非常に早かったです。

――GCSからのコストダウンも実現し、必要な機能の追加開発を継続。しばらくは安定稼働していたが、A社のサイト内検索に切り替えて2年が経つ頃には、いくつかの問題が生じ始めたという。

Nguyen:レスポンスは良いのですが、個人に依存している為、不具合の発生やサービスの停止もありました。A社の属人化した開発・サポート体制の問題が、2年ほど利用する中で顕在化したのだと思います。また、アイテム数が段階的に増えるのに伴いシステム環境の増強を繰り返し、いつの間にか高価だったGCSをも超える利用費用に達していました。最終的には、コストの観点から再度サイト内検索を切り替える必要に迫られ、ちょうどそのタイミングでナビプラスから提案をもらったのが2016年12月でした。

駿河屋.JPのサイト内検索に求められるもの

――現在のアイテム数は1400万を超え、更に今後も品揃えの豊富さを追求する駿河屋.JPのサイト内検索は、アイテム数の増加に対してシステムパフォーマンス/コストの観点で柔軟に対応できることが求められる。更に、今までの検索品質を維持しつつも、懸案となっている機能強化を実現できることが、新たなサイト内検索に求める要件だったという。

Nguyen:今回のサイト内検索の選定にあたっては、クラウドサービスの自社運用も検討しました。しかし、結果的にはメンテナンス性やトータルコストの観点でNaviPlusサーチの導入を決めました。システムパフォーマンス/コストが条件を満たしていたこと、専任コンサルタントのサポートによる導入後の継続的な改善活動が期待できたこと、A社のサービス利用時に懸案となっていた機能を全て実装することができたことが今回のツール選定の決め手となりました。

NaviPlusサーチの導入成果(システムパフォーマンス/コスト)
■ 検索表示スピード:1〜2秒 → 0.5秒以内
■ アイテムマスタ更新頻度:1時間に1回 → 30分に1回
 (アイテム数は1400万件超)
■ 費用:A社 → 40%のコストダウン


新規開発した機能例
■ キーワードサジェストの機能強化
  辞書への手動登録機能
  アイテムマスタのふりがな活用機能
■ 表示順位のカスタマイズ
  商品ジャンルによる表示順位コントロール
  画像有無、発売日などによる表示順位コントロール

駿河屋のサイトに搭載されているサジェスト機能の例

駿河屋.JPのサイトに搭載されているサジェスト機能の例

Nguyen:サイト内検索の品質については常にこだわっていますが、今回の切り替えにおいては「品質がほとんど変わらなかった」こと自体を評価しています。1000万を超える商品に対して、A社のサイト内検索導入時にもかなりチューニングを施していました。当社のような膨大なアイテム数や大きな売上があるサイトにとっては、サイト内検索の切り替えは見えないリスクを伴うものです。それが、ここまでの再現性をNaviPlusサーチが実現できたことは、非常に価値が大きいことだと思います。現在、週次のレポートに基づいて改善活動を継続しているので、品質は今後更に上がってくると楽観しています。

駿河屋.JPが今後目指すもの

Nguyen:NaviPlusサーチには、「サイト内検索をもう一つ上の次元に上げてもらいたい」という期待があります。検索の品質については概ね保たれた状態ですが、キーワード検索後の絞り込みを続けていくと、まだノイズとなる商品が残っているケースがあります。このノイズ対策は今後も徹底していきたいです。また、既にナビプラスでもサービス提供しているようですが、パーソナライズ検索にも非常に興味があります。個々の趣味や嗜好に合わせた様々な商品を提供する当社にとって、サイト内検索のパーソナライズ化は避けて通れない道だと考えています。弊社にとって、サイト内検索はサイトの成長に伴って改善を続けるべきものと捉えているので、ナビプラスさんには今後も引き続きお力添えをいただきたいです。

駿河屋.JPへのサイト内検索提供に伴い、NaviPlusサーチとしてもパフォーマンス/コスト優位性/機能性の観点でサービスを成長させることができた。今後も駿河屋.JPの成長を支えるサイト内検索を提供するべく、クライアントと二人三脚で“サイト内検索の次の次元”を目指していきたい。

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